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かきはらの総一の今日のパラレルは 吸血鬼×男娼 なんてどうでしょうか
https://shindanmaker.com/563925
吸血鬼皆城さん19歳(見た目)と男娼真壁さん16歳で江戸時代くらいのような日本っぽいようなファンタジーっぽいような娼館っぽいようなとこの雰囲気だけで察してもらいたいパロ。話の整合性とかないです。そこに総士と一騎って文字さえあったら萌えるって方はお読みください。あとちょっとだけスケベなのと一騎さんの職業柄モブと凸凹したって話が流れてます。
時間を持て余しすぎてこんなページまで来てしまった上このままだと暇で溶けそうだから風がそよいだだけで爆笑できそうって心持ちの人は右下の「つづきはこちら」からどうぞ。
吸血鬼皆城さん19歳(見た目)と男娼真壁さん16歳で江戸時代くらいのような日本っぽいようなファンタジーっぽいような娼館っぽいようなとこの雰囲気だけで察してもらいたいパロ。話の整合性とかないです。そこに総士と一騎って文字さえあったら萌えるって方はお読みください。あとちょっとだけスケベなのと一騎さんの職業柄モブと凸凹したって話が流れてます。
時間を持て余しすぎてこんなページまで来てしまった上このままだと暇で溶けそうだから風がそよいだだけで爆笑できそうって心持ちの人は右下の「つづきはこちら」からどうぞ。
ひどく月が綺麗な夜だった。その日の客は最悪で、へたくそなくせに乱暴に抱きたがる。ちょっとばかし被虐趣味があるかもしれない自分だって、鼻息を荒くした男に陰茎を力いっぱい擦られても痛いだけだ。後ろだってただやみくもに突かれるばかりで、快楽なんてありゃしない。それでも気持ちのいい振りをしてやらないと相手の機嫌を損ねるのだからたまったものではない。
「薬、貰いにいかないと」
呟いた声は明瞭なものだったが、わかりやすく疲れた響きを孕んでいた。尻がひりついている。心なしか骨盤も痛い。ズキズキと下肢から突き抜けてくる痛みに、歩けるのかと不安になる。自分はこの後二本の脚で地を踏んで、階段を下りて揚代まで行って薬を貰って、さらに離れまで歩いて、三階の自室にたどり着かなくてはならないのだ。それだけの動作が、今はできる気がしない。
というか、どこかに控えている筈の下男がいつまで経っても来ない。そろそろいい頃合いだと思うのだが。
普段、下男を小間使いのように扱うことに抵抗がある自分ですら、今は彼らに頼みごとをしたかった。部屋には自力で戻るとしても、薬くらい頼んでも罰は当たらないんじゃないかな。
サボっているのか、はたまた面倒な客が来たのか。乱れた寝所を整えにも来ないなんて、一体全体今日はどうしてしまったのか。
「しかたない、自分で―…」
「動くな」
どっこいしょと腰を上げかけたところで、この場にはあまり似つかわしくない、凛とした声が闇を割いた。
「…っ誰だ!」
振り返ると、月明かりを背にした一人の男が窓枠に腰掛けていた。油の節約にと灯りを消してしまった部屋では男の顔は確認できない。辛うじて視認できるのは、月の光を透かした金に近い茶髪だ。随分と長く伸ばしているらしく、緩く束ねられたそれは外の風に乗ってさらさらと揺れていた。
(…暗殺者?)
男娼とて、遊女ほどではないが上層部の人間を相手取ることはある。その際口を滑らせたお偉方が、口封じにと暗殺を謀ることだって珍しくは無い。それに、館に侵入して、音も気配もなく窓枠に腰掛けてみせることができるのは妖か暗殺者くらいのものだ。
(何か、拙いこと聞いちゃったのか俺)
直近の客との会話を思い返そうとしても、前戯もなしにいきなり始まったのだから、話らしい話なんてしてるわけがない。思い返せば、最近はそういう客が増えていた。恋人ごっこが下手な自分には有り難いことだったが、会話を楽しませることで客を取っていた同僚は体の負担が増えたと随分辟易していたようだった。
であるからして、この暗殺者は人違いでこの部屋に来た可能性も高い。
「…一応、言っとく。俺は何も聞いてないからな」
一応言って後悔した。なんか、こんな言い方だと見るからに怪しくないか俺。もう少し上手い言葉はなかったのか。
「聞いてない…?何も……?」
そんな一騎の内心を知ってか知らずか、窓枠の男は一騎の言葉にひどく困惑したようだった。もしかして、信じたのか。いや本当なんだけど。なら、こいつも暗殺者には向いてない。多分。
2、3秒の沈黙の後、窓枠を降りてずかずかと近寄ってきた男に何かを言う前に、いやに丁寧な所作でもって顎を掬われた。そのまま、じっと、舐めるように見つめられて、居心地の悪さに目が泳ぐ。目が慣れてきて、ようやくうっすらと彼の容が視認できるようになったが、おそらくなかなかの美丈夫である。うちの館にだって、これほどの男はいない。
俺が言葉を発してからすっかりと鳴りを潜めた彼の殺意に、安心する間も無く今度は別の緊張感が鼓動を動かし始めた。用がないなら帰って欲しい。心の内に余裕ができて、適当に羽織った着物のこととか、乱れたままの髪とかが、急に恥ずかしくなってきたのである。とりあえず、前だけは隠しておこうと脚を閉じる。それだけに留めておいた。もしかしたら見逃してもらえるかもしれないのに、今下手に動いて殺されるのはまっぴらだ。
いや、今度は彼の顔を見てしまった口封じにと殺されるのか。いやだなぁ、そんな理由で命を終わらせるのは。
思考が暗く沈みかけた頃、ようやく見澄まし終えたらしい彼の手が顎から離れた。離れる体温に安心してたけれど、少しだけ名残惜しい。なんだ、この感じ。
「……君は、正気なのか?」
「………は……?」
何故初対面の暗殺者に言い訳をしただけで正気を疑われなくてはならない。
「正気だよ。こんな格好だけど…武器もないし。誰かに用があるっていうなら人違いだ」
言うと、男は考えごとをするみたいに顎に手を当てて、それからとんでもないことを口にした。
「君がこの空間で正気だと言うのが、僕にはとても信じがたい。だがこれから僕が話すことのほうが君には信じられないことなんだろう。取り乱さずによく聞いて欲しい。いいか、この館で生きてる人間は恐らく、君以外にはもういない」
ひゅ、と、喉が変な風に空気を吸い込んだ。そんな、冗談だろう。先ほどまで男の相手をしていた。その前だって、営業時間で館は賑わっていたのだ。今日だって何人も客が来ていた。なのに…
―さっきから、物音がひとつもしない。
男が来たときよりも大きく、動揺が頭を打った。一気に血が下がって、軽い貧血のような目眩に襲われる。閉ざされた障子の向こうを確認したくてしかたがない。嘘だと、そう言って欲しくて男を見ても、その表情からは何も読み取ることができない。
「障子の向こうは、闇だ。闇はわかるか?」
「……闇って…暗いとか、そういう?」
聞き慣れない単語に頭がますます混乱する。
男は目を閉じ、その様子だと何も知らないかと独り言ちて、一騎の背をあやすようにひとつ撫でた。
「ああ、その闇で合っている。だが、この闇は普通の闇じゃない。こいつは、生き物を食うんだ。規模は様々だが、そこにいた人間が急にいなくなる。」
「いなくなるって…」
しぬのか、と、言外に含めて問うと静かに目を伏せられる。
「わからない。ただ、消えてしまう。そこにいた生き物がすべて」
生き物、と聞いて、部屋にいるはずの猫を思い出した。飼っているわけではないが、何故か俺の部屋を自分の根城にしているおかしな白猫だ。餌もやったことがないのに、仕事の時以外はいつも一騎の傍らに控えている。散歩にでも行ってくれていたらいいのだが。
「闇が命を食らう前後の空間は妖怪が跋扈する。今は食らっている最中だが、そんなときは妖たちも力が増すから動きやすいんだ。実体化もできる。僕はそいつらを追いかけてここに来た」
「追いかけてって…なんで」
「守るためと…食事だな」
なんだって?
食事って?何を?どうやって?
「わからないか?今此処に存在しているのは、闇と、妖だけのはずなんだ」
そう呟いた男の目は、いつの間にか金色に変わっていた。暗闇の中でもその双眸が見て取れるということはつまり、淡い光を放っているということだ。月は、いつの間にかすっかりと隠れてしまっていたらしい。闇に慣れた視界のなかでは、その瞳の輝きだけが唯一色彩を有していた。
「お前も…妖、なのか…?」
いつの間にか下肢の痛みを忘れて、男の瞳に魅入っていた。
すると、彼の形のいい唇が薄く笑みの形を作り出す。
「僕の名は皆城総士。三百年の刻を生きる純血の吸血鬼だ」
*********
「みなしろ、そうし…」
どこかで聞いたことがあるような、そんな名だった。けれど彼の名について深く考えるより先に、館全体が大きく揺れた。まるで何かがうなり声をあげているような地響きに、体のバランスが崩れる。床に倒れ込むところだったのを、寸でのところで皆城に抱き留められた。
「ずいぶんと大きいのが来ているようだな。ところで、君はさっきから動き辛そうにしているな。体調が悪いのか?」
「いや…仕事で」
「仕事…?肉体労働か何かか?」
それにしては筋肉の付き方がいまいちだなとブツブツ垂れているもこいつは、もしかして知らずにここまで来たんだろうか。三百年も生きてるのに、結構抜けてるところもあるのかもしれない。
「あのな、娼館だぞ、ここ」
は?と、今度は皆城のほうが目を丸くする番だった。やっぱり、知らなかったのか。
「それで、俺は男娼。つまりさ…その」
「いい!わかった!すまなかった」
尻が痛くて動けない、までは言わずとも察してくれたらしい。
背を支えてくれている腕が熱い。結構、うぶなんだろうか。吸血鬼の癖に。
もうひとつ、地響きがする。抱き寄せられて、「二匹…三匹か。分が悪いな」と小さく呟いているのが耳に入った。
「分が悪いなら、逃げればいいんじゃないか?闇の中にしかいないんだろう?」
妖って。
問うと、深いため息が返ってきた。変なことを聞いてしまったんだろうか。
「そうしたいのは山々だが、一度入ると自然と闇が引くまで出られない。それに、僕は五年ほど眠りから覚めたばかりだ。寝起きで少々、力が出しにくい。小腹でも満たせればと思ったんだが…」
これでは、ほかの小さいのもあの大きい奴らに食われてしまったあとだろう。
空腹のあまり選択を誤ったらしい皆城が、いらいらと頭を掻く。
「しかしこのまま食われて死ぬのはごめんだな。この際猫でもネズミでも……」
あ、と、皆城がこちらをみた。俺としては、その選択肢にはできれば気付いて欲しくなかった。吸血鬼と聞いた時から、嫌な予感はしていたのだ。
「俺、死ぬのは嫌だ」
率直に感想を述べると、わかっていると返された。
「僕は人は襲わないと決めている。第一、人間を襲うとややこしいんだ。社会的に」
怪しい素振りをみせるとすぐに退治だなんのと言って同族を皆殺しにしようとする。仲間内でも敬遠されていた殺人狂が1人人里に降りただけでその地区一帯の同族が討伐対象になる僕らの気持ちを考えたことがあるのかと問われても、9つで売られてから今までの5年と少しをほぼこの館で生きてきた自分には、そんな俗世間のことはわからない。
「なんか、ごめん」
わからないから、適当に謝るのが精一杯だった。そんな俺に毒気を抜かれたのか、皆城はすまない取り乱したと肩の力を抜いた。
「少しでいいんだ。人の血なら。妖より消化にいいし栄養価が高い。協力して欲しい」
先ほどは暗殺者かと見間違えるほど冷然としていた眼差しが、今度は真摯に見つめてくる。
しかたがない。どうせここで抵抗しても、部屋の外にいるらしい大きいのにやられて二人とも死ぬだけだ。覚悟を決めて、皆城の瞳を見つめ返す。
「…わかった」
「ありがとう」
「ちなみに、少しってどれくらいだ?」
「だいたい鍋一杯ぶんだ」
「考えさせてほしい」
それ、結局貧血で動けなくなるんじゃないか俺。
身じろぎした俺を皆城が逃がすかとばかりに捕まえたまま離さない。責任は取るとか動けなくなった君はちゃんと僕が運ぶとかそれ以上は飲まないよう気をつけるとかそういうことを言っているが、それ頑張って鍋一杯ぶんに留めるってことか。もっと飲まれたら死ぬかもしれないじゃないか。
言い合っていると、三度目の地響きが鳴って、梁にびしりと皹が入った。その様を見て、彼が眉を寄せる。
「…この部屋だけ妙に闇の影響が少ないと思ったら、君の周りに結界が張られているのか。とはいえ、もう長くは保ちそうにない。飲むぞ」
「は?結界ってなに…えっうわ!!そっちなのか!?」
耳慣れない単語に困惑する間もなく、右足を捕まれてぐいと開脚させられる。背が畳について、まるでこれから口淫でも施されるような格好をとらされる。慣れているが、素面だと恥ずかしい。そのまま皆城が屈んで内股の付け根に歯を立てた。いままで見えなかった鋭い犬歯がそこから覗き、生暖かい吐息が肌を撫でるのにぞわりと背筋が震える。
つぶりと、彼の歯が皮膚を裂いた。
「…いっ、あ……ア…!あつ、あつい!」
想像していたような痛みは無くて、代わりに体から血が出て行く感覚がまるで射精をしている時のような快楽を連れてきた。全身の感覚が鋭敏になって、快楽でばらばらになりそうになるのをつなぎ止めるみたいに両腕で自分の体を抱く。いつの間にか、先ほど無理矢理突かれた後孔の痛みさえも快感に変わっていた。
―勃っているかもしれない。
認めるのが恥ずかしくて自分では確認できないが、側に頭がある皆城は俺の兆しに気がついたようだ。きつく目を閉じているせいで彼の表情は読めないが、ふ、と笑う気配がした。
「僕と君は、相性がいいみたいだな」
運が良かった。激痛で意識を手放す者もいるというのに。
それ、結局おれ死ぬかもしれなかったんじゃないか。
言いたかったが、口を開くのですら今は快感を連れてくる。そのまま思考はどろどろに溶けて、何も考えられなくなった頭でただひたすら吸血が終わるのを待った。
*********
「おい、起きてくれ。終わったぞ」
ぺしぺしと頬を叩かれて、意識がやんわりと覚醒する。どうやら、痛みとは違うもので意識を手放してしまっていたらしい。
「終わった…?」
起きあがろうとして、頭がぐわんと揺れた。皆城の手に、すかさず頭を押し戻される。
「無理をするな。すまない、少々飲み過ぎたかもしれない。おかげで闇の中の妖は総て無に還すことができた。」
終わったって、本当に全部終わってたのか。一体彼が何と戦っていたのか、見たかった気もするが。
「あとは闇が引くのを待つだけだ。もう四半刻もしたらもとの世界に戻れるだろう。ありがとう……そういえば、君の名前を聞いていなかったな。」
皆城が、冷たい指先で俺の額に張り付いた前髪を梳いてくれる。気持ちいい。先ほどの暴力的な快感とは違う。そこまで考えて、直接的な反応を示した下半身のほうもすっきりとしていることに気がついた。もしかして、こっちも世話になったのだろうか。
「俺こそ…ありがとう。その、たぶん、いろいろしてくれたんだろ」
ちゃんと布団に寝かされているし、部屋の灯りも灯っている。後ろに出されたままにしていたものも、清めてくれたんだろう。
「俺の名前、一騎。こっちきてからほんとは違う名前もらったんだけど、お前客じゃないし、本名のほうで呼んで欲しい。」
額を撫でていた指が、ぴたりと動きを止めた。失礼なことを言ってしまったのかと皆城のほうを見ると、彼は灯りに照らされてより鮮明に映し出された形のいい双眸を、驚愕に見開いて俺の顔を凝視していた。
(傷、あるのか)
彼が驚いていることよりも、その左目に走る大きな傷跡のほうが、なぜだかとても気になった。この傷を、知っている気がする。思い出そうとすると鈍く頭が痛んだ。俺は何かを忘れてしまっているのかもしれない。
そういえば、彼の名を聞いたときに妙な既視感があった。
「かずき…。真壁、一騎…?」
確かめるように、丁寧な発音で告げられた名は、もうずっと耳にしていなかったものだ。疑念が、確信に変わる。
「知ってるんだな。でもごめん、俺は皆城のこと、わからなくて。知ってる気はするんだ。だけど、思い出せない」
「……いいんだ、僕のことは。無理に思い出そうとするな。それより…本当に、一騎、お前なんだな?」
「お前の言う一騎が俺だとは言い切れない。けど、間違いなく真壁一騎だよ。俺は」
宝物みたいに名前を呼ばれて、胸の内が痛くなる。俺は、彼のことだけじゃない、何かとんでもないことを忘れてしまっているのかもしれない。いいのだと言っていた皆城の表情は悲しみに満ちている。そんな顔をして欲しくない。他人にそういった感情を抱くのは、ここに来てから初めてのことだった。
彼の指先が、確かめるように俺の頬に触れるのに任せて瞳を閉じる。
「この館にもう人はいない。…娼館としても、もう機能しないだろう。他に当てがないのなら、できれば僕とともに来て欲しい」
皆城とともに。それは、これから彼の家に厄介になるということだろうか。此処以外の世界を知らない自分には、有り難い申し出である。それに、彼の傍らが、本来自分が居るべき場所なのではないかと、そんな気がした。
「ここにいるみんな、消えたんだろ。俺が一緒に消えてたって誰も不思議に思わない。たぶん」
行くよ。お前と一緒に。彼の手に自分の手を重ねて瞳を開いた。さっきまでしんと耳を打っていた無音が遠のいて、微かに外の虫の声が聞こえてくる。引いていくのだろう。闇が。此処に来て七年、水揚げしてからは二年、ずっと、自分じゃない自分を人に見せて生きてきた。
何も思い出せない俺が彼の手を取るのは、卑怯なことかもしれない。けれど、もう一度、真壁一騎として生きてみたかった。
闇が引いて、朝の日差しが部屋に差し込む。
少し遠くから、あの白猫の鳴き声が聞こえた。
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続かない。
皆城さんは一騎さんが娼館で働いてたって事実に内心激おこです。
続かない。
皆城さんは一騎さんが娼館で働いてたって事実に内心激おこです。
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